「未経験のポートフォリオって、結局どこまで作れば十分なんだろう」——これ、いちばん苦しいやつです。SNSで完成度の高い事例を見るたびに基準が壊れて、「自分はまだ早い」と手が止まる。僕も未経験の頃、いきなり大作に走って環境構築とエラーで詰み、気づけば教材だけ増えていました。だからこそ最初に伝えたい結論は、未経験 ポートフォリオの十分ラインは“完成度”ではなく、面接で説明できる材料で決まるということです。採用側が見たいのは入社後に伸びるか(成長の再現性)で、READMEやログ、改善点があるだけで会話が作れます。この記事では、初級→中級→実務寄りのレベル別に「ここまででOK」を可視化し、最後にポートフォリオ 何から作るを職種→言語→規模の順で最短に決める手順まで整理します。焦りを減らして、学習・準備フェーズに着地させましょう。
未経験が「どこまで作ればいい?」で止まる理由
「未経験のポートフォリオって、どこまで作れば十分なんだろう」
これ、めちゃくちゃ分かります。
頑張りたい気持ちはあるのに、手が止まる。
作り始める前から、頭の中だけ忙しくなるやつです。
僕も未経験の頃、完璧主義で迷子になりました。
学習を始めて少し経って、「よし、ポートフォリオ作るぞ」と決めたのに、
次の日には「まだ早いかも…」と不安になっていました。
理由はシンプル。
“十分”の基準が見えなかったからです。

SNSの強い事例で基準が壊れる
未経験が一番やられるのは、SNSの成功事例です。
完成度が高い。
見栄えがいい。
機能も多い。
しかも「学習3か月で作りました」みたいな一言がついている。
あれを見ると、基準が一気に上に飛びます。
僕もまんまとやられました。
最初は小さく作るつもりだったのに、
気づけば「ログイン機能も必要かな」「API連携した方がいいかな」と足し算が始まる。
その結果、制作が進まない。
当時の僕は、いきなり“完成形”を作りにいきました。
機能を盛って、環境構築で詰まって、エラーで詰まって、
最後は「今の自分には無理だ…」と画面を閉じました。
作品を作れなかったというより、判断疲れで折れた感じです。
SNSを見るのが悪いわけじゃありません。
ただ、見る順番と使い方を間違えると、
自分のスタート地点が見えなくなります。
「十分」の基準がないと、永遠に足し算してしまう
未経験が止まる本当の原因は、スキル不足じゃないことが多いです。
「十分」の基準がないから、永遠に足し算をしてしまう。
これが制作を重くします。
未経験が気にしすぎる要素を並べると、だいたいこうなります。
- デザイン
- 機能数
- コード量
- 流行技術
- API連携
- テスト
- Docker
- GitHub映え
これ、全部ちゃんとやろうとすると終わりません。
しかも「やらないと落ちるのでは?」という不安がセットでついてくる。
だから作りながら常に迷う。
迷う回数が増えるほど、制作は止まります。
ここで大事なのは、十分の定義を「完成度」に置かないことです。
次の章では、未経験の“十分ライン”はどこにあるのか。
転職で見られる現実の評価軸をベースに整理します。
基準が見えるだけで、制作はかなりラクになります。
十分ラインは“完成度”じゃなく「説明できる材料」で決まる
ここまの章で話した通り、未経験が止まる原因は「基準がないこと」です。
じゃあ、その基準はどこにあるのか。
結論から言うと、**十分ラインは完成度ではなく「説明できる材料」**で決まります。
僕も昔は、完成度がすべてだと思っていました。
デザインが綺麗。
機能が多い。
流行りの技術が入っている。
そういう“強そうな作品”を作らないと勝てない、と。
でも採用に関わる側の視点を知ってから、見方が変わりました。
未経験のポートフォリオは、作品コンテストじゃありません。
「この人、入社後も自走できる?」を判断するための材料です。
だから、完成度だけでは決められないんです。

採用側が見たいのは「入社後に伸びるか」
未経験採用で一番怖いのは、入社後に伸びないことです。
これは採用側の本音です。
一緒に働く現場からすると、ここが一番のリスクになります。
だから見たいのは、すごい機能よりも、
「詰まったときにどう動く人か」です。
- どこで詰まったのか
- どう調べたのか
- どう直したのか
- 次はどう改善するのか
この流れが見える人は、入社後も伸びます。
逆に、作品がそれっぽくても、
「なぜ作ったか」が言えないと評価が難しい。
判断材料がないからです。
僕も未経験の面接で、ここで詰まりました。
作ったのに、言葉にできない。
「あ…これ、ちゃんとやったつもりでも伝わらないんだ」って、かなり悔しかったです。
材料があれば、小さくても評価される
ここが安心してほしいポイントです。
未経験でも、作品が小さくていい理由があります。
材料があれば、面接の会話が作れるからです。
面接官は、会話を通じて「伸びるか」を見ます。
だから、話のきっかけがある作品は強い。
逆に、会話の材料が置いてない作品は、どれだけ時間をかけても評価されにくい。
つまり、“十分”の定義はこうです。
小さくても、説明できる形になっていること。
これができると、完璧主義の足し算が止まります。
次の章では、「じゃあ具体的にどこまで作れば十分なのか」を
初級→中級→実務寄りのレベル別に、目安をはっきり出します。
ここが見えると、あなたの今の位置と次の一歩が分かって、かなりラクになります。
レベル別|未経験ポートフォリオはここまで作れば十分
ここが一番知りたいところだと思います。
「結局どこまで作れば十分?」の答えを、レベル別に切ります。
先に言うと、未経験がまず狙うべきはLv2までです。
Lv3は“余裕が出たら”で大丈夫です。
僕も最初は、いきなりLv3みたいな構成を目指して折れました。
でも、Lv1を完走して「説明できる形」に整えたら、世界が変わりました。
作れた実感が出る。
次の改善が見える。
怖さが減る。
この順番が大事です。

Lv1(初級)|“完走できる1本”があれば十分
Lv1は、派手さより“完走”です。
未経験のポートフォリオで一番評価されにくいのは、途中放棄です。
だからまずは、終わらせることが最大の価値になります。
目安は1〜2週間。
機能は1〜3個。
CRUDがなくてもOKです。
たとえば、入力フォーム+表示、簡単な計算、文字カウントなど。
このレベルで大事なのは「動く」「説明できる」の2つです。
READMEも最低限でいい。
目的、使い方、工夫点、改善点が書けていれば十分です。
ここで完走できると、「自分にも作れる」が手に入ります。
Lv2(中級)|CRUD+ひと工夫で十分
Lv2が、いわゆる“転職で戦える土台”になりやすいラインです。
CRUD(作成・表示・更新・削除)が入ると、
作れることの幅が一気に広がります。
目安は2〜4週間。
ここで重要なのは、機能を増やしすぎないこと。
CRUDに「ひと工夫」を1〜2個足すくらいがちょうどいいです。
ひと工夫の例は、こんな感じです。
- 検索
- 並び替え
- バリデーション
- レスポンシブ対応
これだけでも「考えて作った感」が出ます。
しかも、面接で語る材料が増えます。
「なぜこの機能を入れたか」「どう詰まって直したか」が話せるようになります。
Lv3(実務寄り)|“運用を想定した改善”が見えると強い
Lv3は、できたら強い。
でも、未経験が最初から狙うと詰まりやすい。
だから“余裕があれば”でいいです。
ここで見えると強いのは、運用っぽさです。
たとえば、
- 簡単なテスト
- 例外やエラー処理
- 軽い設計メモ(どこに何を書くか、理由がある)
この辺りが入ると、「入社後に伸びるか」が見えやすくなります。
ただし、これをやる前にLv1〜Lv2を完走していることが前提です。
最後に、どのレベルでも共通で使える“十分ライン”の判断軸を置きます。
各レベルの“十分ライン”チェック
- 動作確認が取れている(誰が触っても動く)
- READMEがある(目的・使い方が分かる)
- 改善点が書けている(未実装でもOK)
- コミットが分かれている(変更の流れが追える)
- 詰まりログが残っている(調べた→試した→直した)
この5つが揃っているなら、作品の規模が小さくても“十分”です。
次の章では、これをもっと楽にするために、
README・ログ・改善点をテンプレ化して「見せ方の型」を作ります。
ここまで整うと、迷いが一気に減ります。
転職で評価されやすい“見せ方”テンプレ
Lv1でもLv2でも、評価が分かれるのはここです。
「作った」だけで終わる人と、「説明できる形」に整える人。
僕は前者でした。最初のポートフォリオはコードだけ置いて、READMEも薄い。
面接で「どこを工夫しました?」と聞かれて詰まりました。
作ったはずなのに、伝えられない。
この悔しさで気づいたのが、見せ方は技術じゃなく“型”だということです。

READMEテンプレ
READMEは、採用側との会話の台本です。
上手い文章はいりません。
必要なのは、相手が質問しやすい材料だけです。
僕が今おすすめしているのは、以下の順番で書くことです。
これだけで「意図がある作品」に見えます。
- 目的:なぜ作ったか(解決したい課題)
- 対象ユーザー:誰のためか(自分でもOK)
- 機能:何ができるか(箇条書きで十分)
- 工夫点:何を考えて実装したか
- 改善点:次に直したいこと(未実装でもOK)
ポイントは、改善点を怖がらないこと。
未経験は「直してない=ダメ」と思いがちですが、逆です。
改善点が書ける人は、伸びる人に見えます。
ここが“完成度”より強い材料になります。
ログとコミットで「成長の再現性」を見せるコツ
未経験の転職では、採用側が見たいのは「入社後に伸びるか」です。
その判断材料が、ログとコミットです。
すごいテクニックより、詰まった時の動きが見える方が強い。
おすすめは、詰まったらこの流れを残すことです。
詰まった → エラー文を残す → 調べたリンクを残す → 試したことを書く → 直ったら原因を一言
これを繰り返すだけで、学習の再現性が見えます。
コミットも同じです。
「一気にドカン」より「小さく分ける」が正義。
変更の流れが追えると、ちゃんと考えて進めたことが伝わります。
提出前に最低限そろえるもの
- README(目的/対象ユーザー/機能/工夫点/改善点)
- 動作確認(他人が触って動く)
- リンク切れチェック(GitHub/デプロイURL)
- 改善点3つ(未対応でもOK)
- コミット履歴(小さく分かれている)
- 学習ログ(詰まった→調べた→直したの記録)
これが揃うと、Lv1の小さな作品でも十分戦えます。
逆に、Lv2以上でもここが薄いと「評価しにくい作品」になります。
次の章では、ここまでの内容を踏まえて、
「じゃあ何から作る?」を最短ルートで決める順番(職種→言語→規模)に落とします。
迷いを減らして、完走できるスタートを作りましょう。
じゃあ何から作る?最短で到達する手順
ここまでで「十分ライン」は見えたと思います。
でも次にぶつかるのが、結局これです。
「じゃあ、何から作るのが最短?」
ここで順番を間違えると、またSNSの事例に引っ張られて止まります。
僕も何度もそれをやりました。
未経験のポートフォリオづくりは、センス勝負じゃありません。
迷いを減らして、完走するゲームです。
そのために、最初に“決める順番”を固定します。

職種→言語→作る規模で固定
最初に決めるのは職種です。
ここが曖昧だと、作るものがブレます。
ブレると、情報収集が増えます。
情報収集が増えると、また止まります。
次に言語。
ここは背伸びしなくていいです。
「今学んでいる言語」でOK。
途中で言語を変えると、学習範囲も環境構築も増えます。
未経験が折れる鉄板ルートなので避けたいです。
最後に作る規模。
1本目は小さくていい。
むしろ小さくないと完走できません。
僕は最初に、ログイン機能やAPI連携まで入れて詰みました。
あのとき感じたのは、技術が難しいというより、判断回数が多すぎて疲れた、でした。
目安は「1〜2週間で終わるサイズ」です。
機能は1〜3個。
デザインは凝らない。
READMEと同時進行。
この条件に寄せるだけで、途中で止まりにくくなります。
レベル別ロードマップの進め方
進め方もシンプルです。
最短で到達したいなら、レベルを飛ばさないのがコツです。
まずLv1。
完走して、説明できる形に整える。
ここで「作り切れた」という成功体験を作ります。
この時点で、もう十分価値があります。
次にLv2。
CRUD+ひと工夫を1〜2個。
このラインまでいくと、転職で会話の材料が増えます。
面接で「何を考えて作ったか」が話しやすくなります。
Lv3は、余裕があれば。
テストやエラー処理、設計メモは強いです。
でも、Lv1〜Lv2を飛ばして狙うと高確率で折れます。
焦って強い要素を足すより、完走して積み上げたほうが近道です。
ここまで来たら、あとは“学習・準備フェーズ”として淡々と続けるだけです。
次のステップとしては、Lv1の題材を1つ決めて、今週の締切を置く。
これが一番確実に前に進みます。

